1980出演:
ビデオメーカー
発売日 2004-07-07
劇団ナイロン100℃を主宰する人気演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチが初めて監督した映画。
タイトル通り1980年を舞台に、三姉妹の恋愛模様や生活をポップに描いたコメディー。
主役のともさかりえは姉妹の次女で、アイドル歌手を突如引退し、姉(犬山犬子)の務める高校の教育実習生となるのだが、その惚れっぽい性格が騒動を巻き起こす。
一方姉は亭主がノーパン喫茶に行ったことが許せなくて家を出る。
また末っ子の妹(蒼井優)は、自主映画のためヌードになることを要求され迷う。
演劇畑のケラ監督らしく、俳優たちに徹底したリハーサルを行った上で撮影。
そろいもそろって唯我独尊的な性格である女性キャラたちの個性がぶつかりあい、そこに1980年というプラスチックな時代のディテイル描写が加わることで、一種の非現実世界が形成されている。
騒動の末、ラストを飾る三姉妹の表情は、ウディ・アレンの「インテリア」を意識したか。(斉藤守彦)
内容紹介
テクノポリスの空の下、乙女心は乱れる。 人気演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチがプラスチックな80’Sをフューチャーし、初監督作品に挑んだ超話題作。
【特典映像】
メイキング映像
未公開シ-ン
舞台挨拶風景
予告編
オーディオコメンタリー
《監督》 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
《製作》 林哲次 / 榎本憲男
《脚本》 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
《出演》 ともさかりえ 犬山イヌコ 蒼井優 串田和美 みのすけ 山崎一 田口トモロヲ 及川光博
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
舞台演出家、K・サンドロヴィッチが、ポップな音楽に乗せて1980年の東京を描いた初監督作品。
B級アイドルが芸能界に見切りをつけ、英語教師を目指すために母校・星降高校で教育実習にやって来たことから、彼女の姉と妹を巻き込んだドタバタ劇が始まる。
内容(「Oricon」データベースより)
1980年の東京を舞台に、B級アイドルだった女性が、英語教師を目指すために教育実習にやってきた母校の高校でおこすドタバタ劇を描いた作品。
戻りたい戻れない 2005/7/9
1980年、そのときをたとえ少しでも生きた人ならこの映画を観て思い出すかもしれない、かつてこういう時代が確かにあったのだと。
こういう雰囲気、こういう色、こういう会話、こういう期待。
この映画はそうしたすべての1980年的な物や事をあくまで意識的に切り取ろうとしている。
そう、あのとき空は確かにああいう色だったような気がする。
そして映画のパンフレットは一部300円だった。
ストーカー、セクハラ、援交、男女平等、できちゃった婚、消費税、ひきこもり、仮面夫婦、偏差値、勝ち組・組負け組。
そういうあくまで現代的な言葉はあの頃はなかったのだと劇中の会話から当たり前のように知る。
イヤ、思い出す。
あの頃は必要最小限の言葉で語ったがそれが当たり前だった。
そして会話を彩るために必要な異常性は両親を撲殺した少年の金属バットの一振りやジョンを銃殺した一発の銃弾で十分だったのだ。
そこにはモラルというものがあったのだと思う。
そして人間関係というものがきっちりとごく自然体で存在していた。
家父長制が存在した。
中学生は殺人者になりえなかった。
高校生は性の対象にはなりえなかった
嘘は人を愛するためだけに語られた。
離婚は大問題だった。
結婚と妊娠の順序は規則だっていた。
そして彼らは21世紀というすばらしき時代の到来を予感し期待し笑った。
この映画は1980年という時代を切り取る試みにかなり成功していると言える。
実際に僕はこの映画を通して多くの記憶をよみがえらせたからだ。
しかし当然の事ながらこの映画自体は決してリアルではない。
うまい具合にピントのずれた「1980年」でしかない。
ぼんやりとしているその映像は僕らを誰一人として物理的にあの時代に押し戻すことはできないのだ。
それは撮り直すことのできない自主製作映画のように。
ずっとピントはずれたままだ。
そしてずれ続ける。
あのとき僕らの目の前にあった現実は、あの子のあの肌の感触や輝きはピントがずれた映像と供にそこにある。
リアルはあのときの僕らの目の前にしかなかった。
だけどケラはあの時をクールに切り取ろうとした。
その試みに敬意を表する。
この映画を観て現代を傍観する。
悲しいかな、僕は今から25年後の時代を期待し笑うことはできなかった。
でもこう思う。
これがリアルだ。
だから僕はきっちりとこの風景をこの笑顔を苦しみをこの空の色を心に刻み込もう。
そして僕がかつて生きた時代がどういう時代だったのか見つめよう。
らしくなかった。 2006-02-20
80年代に青春を過ごし、ナゴム・有頂天・劇団健康etc、ケラの生み出したサブカルの洗礼をリアルタイムに享受して、恐らく一番共感できる世代なはずなのに、歯の奥に物が挟まったような違和感。
ケラが作ったということで、もっとサブカルムンムン、長ゼリとか芝居っ気いっぱいの映画を期待ししていたのだけれど、こじんまりとまとまっちゃって、すごく普通の映画。
まんま「やっぱり猫が好き。」のキャスト変えバージョン。つまんなくはないけど、何にも残らない。
って、それが80年代っぽいといえば80年っぽいけれど。
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